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自分が手配した部品がエンジンとなり、世界に出ていくのが誇らしい。【社員のはなし】

皆さんこんにちは。
マキタで活躍する社員を紹介する「社員のはなし」Vol.4です。
今回は、購買部で活躍しているC.S.さんにこれまでの経歴や今後の抱負を伺いました!

<プロフィール>
C.S.
2011年入社
購買本部 購買部 購買グループ
新卒入社後、総務部へ配属
2015年に現所属の購買部購買グループへ異動 
エンジン組立に必要な素材や部品に購入について、取引先の企業と価格や納期の交渉を行っています。

多くのメーカーと国境を越えて交渉

購買部では、エンジンの製造に実用な部品や材料を購入しています。
必要なものを良い品質で期日までに、できるだけ価格を抑えて手配する。
簡単に言えば、それが私たちの仕事にということになります。
ただ、これが一筋縄にはいきません。
自分の担当しているメーカーは海外メーカーが多く、考え方や商慣習の違いなどがあり、予想通りにものが届かないこともあります。
粘り強く交渉して、どうにかスケジュールに間に合わせることが私たちの役目であり、予定通りにジャストインした時が一番の喜びです。

自分の仕事の責任を果たすために

そもそも私は総務を希望して入社したのですが、2年半ほど勤めた頃、購買部に欠員がでたために異動になりました。
総務の仕事は直接エンジンの製造に関わっていなかったこともあり、最初は上司や先輩が話している部品のことが何もかも分からない状態でした。
私にできることは先輩たちが決めた計画通り、取引会社に発注するだけ。
しかし、これでは「自分に任せられた仕事の責任を果たせていない」と思いました。
そこでまず始めたことが、自分が発注する部品の役割を知ることです。
他部署である製造グループや品質管理グループに話を聞き、各部品がエンジンのどのような役割を担っているのか、社内で加工できる範囲ははどこまでなのかなど、基本的なことを教えてもらいました。
理解が深まるとそのまま交渉力にもつながりましたし、どの部署の方もプライドを持って仕事をしていることを感じて、「私も頑張ろう」という気持ちが湧いてきましたね。
今にして思えば、購買部に配属されたタイミングも良かったと思います。
ちょうど電子制御のエンジンの初号機を製造していたんです。
会社として初めて扱う部品が多く、とにかく不具合がたくさん出ました。
それもなぜか私が取り寄せた部品ばかり…。
しかし、そのおかげでなぜ不具合がおこるのか、どこに問題があるのか、様々なケースを知りことができました。
正直、当時は申し訳ない気持ちで押しつぶされそうでしたが、直接多くのトラブルに立ち会えたことは、今の力になっています。
これは余談ですが、苦労しただけあり、40ME-Bの初号機エンジン起動セレモニーでは感動して泣きそうになりました。
その気持ちをいつまでも忘れないように心がけています。

発注方法によって全社の調整役を担う

購買部は生産管理部と連携しながら動くことが多いのですが、全体の状況に合わせた調整役になっている面があります。
社内工程が忙しいときにはコンプリート(完成品)の部分を購入し、逆に余裕がある場合は社内での加工を増やして価格を下げています。
またMK1活動(生産効率改善のための社内プロジェクト)に連動して、現場からの要望に合わせて梱包の仕様や防錆材の種類を変更するように取引先へ依頼しました。
普段の業務では、部品の到着が遅れた場合に製造グループや組立グループの方に無理をお願いしているので、細かな部分ですが、私たちの動きが少しでも働きやすさに繋がれば幸いです。



希望の価格を掴むタフな交渉人になる

購買部の仕事で最も難しいのは価格交渉です。
ここでは「見積を展開する力」が求められます。
見積で出た金額のみを見て判断するのではなく、取得した見積もりの内容・背景を分析し、理解したうえで交渉し、選定する力のことを言います。
エンジンへの理解が深いほど、見積もりを展開する力になるのですが、私はここが不足していると自覚しています。
それに加えて、理屈を越えた駆け引きが行われます。
先輩方は思いっきり押したかと思えば、すっと引くこともある。
最終的に相手にもメリットがある形で契約をすることで信頼関係を結び、安定した供給につなげています。
私にはまだまだ険しい道のりですが、必ず同じ場所に辿り着きたいと思います!