巨大エンジンの部品加工の裏側をインタビュー!【エンジンを学ぶ】
| エンジンを学ぶ。
今回は、「エンジンについて知っていただきたいこと!」をテーマにお送りする「エンジンを学ぶ」Vol.4です。
エンジンの部品を実際どうやって加工しているのか、イメージすることは非常に難しいと思います。
「部品加工」について学ぶべく、機械部生産技術グループの社員にインタビューしてみました。
そもそも機械部生産技術グループとは何をしているのでしょうか?
一言で言い表すなら、エンジンの製造現場から発せられるさまざまな依頼に対応する「工場の何でも屋さん」です。
図面の比較検討にはじまり、治具*の検討、プログラムの作成などからトラブル対応に至るまで、現場を最大限にサポートする役割を担っています。
新機種の製造にも携わっており、工具の検討や治具の設計など一から対応しています。
*機械加工を補助する道具
マキタで行う部品加工って?
マキタではQCD(品質・コスト・納期)の最適化のために、48台の工作機械で約30種類ものエンジンの主要部品を社内加工しています。
加工は基本的にチップと呼ばれる鉄より硬い小型の刃物を工具に取り付け、ボコボコな鉄の塊である鍛造品素材が図面通りの形状になるように数値制御機械を動かして削っています。(図1~6参照)
図面通りの形状に加工するためには機械が動く順番や移動経路を命令するプログラムが必要であり、数千から数万文字にもなるプログラムを生産技術が作成しています。(図7参照)
プログラム内の文字が1文字間違っているだけで図面とは違う形状になってしまったり、最悪重大災害に繋がったりするので、神経を尖らせながらプログラムを作成しています。
プログラム完成後も機械に任せるだけで図面通りの加工ができるわけではなく、その日の気温や機械の動きのわずかな誤差により0.01~0.001mm単位の寸法公差が外れてしまうため、1個加工するにしても計測と機械の調整を繰り返し、図面通りの製品になるように加工しています。
簡単そうに見える部品加工も意外と奥が深く、日々現場作業者と協力しながら高品質な製品ができるよう加工しています。
インタビューを終えて
気温や機械のわずかな誤差で精度に違いが出るとは驚きです!
高品質なモノづくりの裏側には、こうした1つ1つの地道な作業があるおかげなのですね。
機械部生産技術グループは、このように高品質なモノづくりを支えている非常に重要な部署です。
マキタでは、そんな生産技術職の仕事を実際に体験いただけるインターンシップを実施しています。
プログラム製作や高品質なモノづくりに興味のある学生さんにおすすめです!
興味があればお気軽に以下のURLよりお問い合わせください。
お問合せリンク
https://www.makita-corp.com/recruit/contactus/