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新型エンジン(世界初号機)を製造しました!

この度、「6G45ME-C9.7-EGRBP」という型式のエンジンを世界で初めて製造しました。
このエンジンは厳しい環境規制に対応したエコなエンジンで、大気汚染物であるNOx(窒素酸化物)の排出を抑えることが可能です。

NOx(窒素酸化物)とは??

NOxとは燃料油を燃焼させると発生する物質で、光化学スモッグや酸性雨の原因となります。
国際海事機関(IMO)は、船舶から発生するNOxを低減させるための規制を発効しており、段階的に規制を厳しくしています。
2016年1月以降の建造船からは米国・カナダ沿岸、米国カリブ海を、2021年1月以降の建造船からは北海・バルト海を航行する際に、最も厳しい規制である3次規制が課されています。

NOx排出を抑えるEGRとは??

EGR(Exhaust Gas Recirculation)とは、日本語で「排ガス再循環」と呼ばれる装置です。
NOxは、本来反応しにくい空気中の窒素と酸素が、高温・高圧にさらされることで反応し発生します。
EGRは、排気ガスの一部を再度エンジンに取り込むことで、燃焼室内の空気中の酸素濃度を低くし、燃焼温度を下げることでNOxの発生を抑える効果があります。
また、燃焼に使われない余分な酸素量も減るため、根本的な問題である窒素との結合も抑制できます。

マキタはこれからも挑戦し続けます!

マキタでは、NOx3次規制対応エンジンの製造台数は、今年度が25台(内EGRBPは3台)、来年度40台(内EGRBPは20台)と増加する見込みです。
新型エンジンは新たな図面作成、新たな部品調達、新たな製造方法、十分なテスト運転を経て完成します。
製造中には思わぬトラブル発生など一筋縄ではいきませんが、社員一人一人に蓄積された経験を活かして乗り越えてきました。
今後も世界トップシェアの誇りを持ち、世界初号機を手掛けるための挑戦は続きます!